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和久峻三の推理小説をテレビドラマ化した、俳優の藤田まことが主演のサスペンスです。
1979年から藤田が逝去された2010年まで全32回放送された、人気シリーズで、ご存知の方も多いと思います。

何といってもこのドラマの最大の「売り」と感じているのは、まず音楽です。
あのギターの名手のクロード・チアリが作曲、演奏している「夜霧のシルエット」が番組の中でも頻繁に流れます。まさに番組と一体化した「魅惑のメロディー」です。
この曲については、下記のブログに記載してあるので、そちらをご覧ください。
(下記のバナーをクリックまたはタップするとご覧になれます)

さてドラマですが、
藤田まことが「音川音次郎」という京都府警のベテラン刑事として、事件を解決するという比較的シンプルな構成です。彼が出演してあまりにも有名になった「はぐれ刑事純情派」や「必殺シリーズ」などと同様、藤田の独特の人間味が浮き上がるようなドラマです。またドラマでは、随所にお約束的なギャグ的な部分も埋め込まれていて、ある意味ずっと見ている人の期待を裏切りません。

出張するまでの課長とのやり取り、また出張帰りの土産のこと、また課長の紹介の行きつけの小料理屋のおかみとのやり取りなど、ドラマの内容とは別に楽しめます。

レギュラー出演者もそんなに多くなく、府警の課長役の遠藤太津朗、音川の娘役の萬田久子、刑事役も多少の入れ替わりはありますが同じような面々です。

何が面白いのか?は観てみればそれぞれの方が感じるところはあると思いますが、私はこのシリーズをずっと楽しみに観ていました。藤田が逝去されても、今でもたまにBSのテレビ朝日でも近年の作品は再放送されているようです。特に今までは藤田の命日の春先あたりには再放送が多いという印象です。今後もたまに放送されることを願っていますが、こればかりはテレビ局の方針や都合もあるので、どうなるかは予測が難しいと思っています。

実は藤田まことには私は個人的に妙な親近感を持っています。もちろん面識などはありません。
以前祖父母の実家が豊中にあったころ、祖父母の実家は豊中市上野6丁目(現上野東3丁目)にあり、「青池」という大きな池に面して家がありました。池の対岸は東豊中というところで、そこに藤田の家があったからです。

ただそれだけの話なのですが、学校に行くまではほとんど入り浸っていた家です。祖母が体調を崩していた時期が長く、その関係もあり、小学校のころも夏、冬はほとんどの期間いた家です。いつも家に行って「こんにちわ」みたいなことを言うと、祖母は「ちがうやろ。ただいまやろ」と言われました。
いつも祖父母の家のお茶の間から池越しに「青池」と東豊中の風景があり、遠目に「池田銀行」という看板が見えました。多分その近辺だと思います。

よく祖母が「池の向うにな、藤田まことが住んではるよ」
と言っていました。いつごろから言っていたのかは記憶にありませんが、子供心にそのことだけ印象に残っていたくらいです。
それくらい大阪の人にとっては、ある意味スーパースター的な喜劇役者だったというイメージです。

また話が戻りますが、このドラマは最初は少し違う構成だったみたいで、そのころのことはくわしく知りませんが、定着してからは一貫して、藤田が存命中は、前述の構成を守って放送されていました。

中でも、近年は再放送でも放映されなくなりましたが、にっかつ出身だと思いますが女優の宮下順子が出演した「20時18分の死神 花嫁の父音川 美貌の未亡人と対決」や、「みちのく津軽 こぎん刺しの女」、女優の酒井和歌子が出演した「高千穂から消えた美女と夜神楽の謎」、また昼メロの女王という印象の中野良子が出演した「殺しを告げる女」が好きです。
もうストーリーを知っていても何回も再放送を観ていました。

内容についてはネタばれになるので、触れませんが、特に「津軽~」はサスペンス全体で考えても名作の部類だと思っています。

とにかく機会があったら自分も観たいのですが、他の方でもしご覧になっていない方がいたら一度は観てほしいと思っています。

最近それなりに高額ですが、この番組をリマスターして、数作ずつ収録したDVDも発売されたようです。